偉人たちの言葉 #1

第一回 西郷隆盛の金銭感覚 第一回 西郷隆盛の金銭感覚

大河ドラマでもおなじみの"西郷どん"こと西郷隆盛。ずば抜けた決断力と実行力をもって幕末最強の組織をつくりあげた明治維新のリーダーです。ドラマでは人望の厚さで功を成してゆく大らかな姿が印象的でしたが、藩の財務については無駄な出費やどんぶり勘定をとことん嫌い、安定的な組織運営を行う金銭感覚に優れた人物だったそうです。今回は、そんな一面をうかがい知る金言を紹介します。
会計出納はすべての制度の基礎である。
国家事業はこれによって成り立ち、
国家運営の最も重要なことであるから、
慎重にしなければならない。

常備する兵数についても、
会計の制限の中で対処すべきで、
虚勢を張ってむやみに兵隊を増やすことなど
決してしてはいけない。

兵士の心を奮い立たせて、
すぐれた軍隊をつくりあげれば、
たとえ兵の数は少なくても、
外国との折衝は堂々として、
あなどりを受けるようなことはないであろう。
超解説
革命家としての西郷は「正論では革命をおこせない。革命をおこすものは僻論である。」という言葉を残しています。僻論(へきろん)とは、道理に合わない偏った発想や意見のこと。つまり彼は、異端であることこそが世の中や組織を変える力になると断言しているのです。ところが、薩摩藩の経営を司るリーダーとしては、お金についてかなり慎重な考え方を持っていたことがこの言葉から分かります。ここが、大胆にして繊細たる西郷ならではの所以。異端の心と正当な金銭感覚、この2つを持っていたからこそ世の中に一石を投じることができ、その活躍が語り継がれてきたのでしょう。そんな西郷が"お年玉100億円"の大盤振舞いを知ったらなんと言うか。今なおこの世にあったなら、ぜひとも聞いてみたいところです。
西郷隆盛(軍人・政治家・革命家/1828~1877) 大久保利通、木戸孝允とともに明治維新の三傑と呼ばれる。第二次長州征伐以後、倒幕の指導者として薩長同盟・戊辰戦争に尽力。維新後、新政府の参議・陸軍大将となるも、西南戦争に敗れて城山で自刃した。
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■記事公開日:2019/01/21
▼構成=編集部

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