偉人たちの言葉 #3

超解説 若手が心に刻みたい 偉人たちの言葉

怒りについて

When angry, count to four.頭に来たら、4つ数えろ。

Mark Twain(マーク・トウェイン/1835 - 1910)

南北戦争後に活躍したアメリカ・リアリズム文学を代表する小説家の一人。世界中で出版された代表作「トム・ソーヤーの冒険」「ハックルベリー・フィンの冒険」は、アメリカ文学の礎を築いたと言われている。

解説
怒りのピークは6秒で、それ以降は徐々にクールダウンしてゆくという説があります。科学的根拠の有無は別として、体感的に、この「頭に来たら、4つ数えろ」は納得できる説ではないかと思います。「売り言葉に、買い言葉」という諺がありますが、不本意なことを言われて反射的に言い返してしまうと、話がややこしくなるケースが多いものです。カチンと来たらひと呼吸おく。これは大人の嗜みといってもいいでしょう。実はこの言葉、次のように続きます。when very angry, swear.(完全に頭に来たら、罵れ)。これができれば、さぞかしスッキリすることでしょうが、ビジネスシーンで実践したら、きっとアウトです。
Heat not a furnace foe your for so hot That it do singe yourself.相手に向けた火のような怒りも、燃やし過ぎては自分が火傷する。

William Shakespeare(ウィリアム・シェイクスピア/1564 - 1616)

ルネサンス期を代表するイギリスの劇作家。巧みな心理描写を得意とし、「ハムレット」を始めとする四大悲劇は現在でも世界中で公演されている。その影響力から「史上最も優れた劇作家」とも呼ばれている。

解説
シェイクスピアは多くの名言を残していますが、これは"自制心"の大事さを教えてくれる含蓄のある名言です。自制心を失う最大の要因は"怒り"です。そして怒っている人というのは、往々にして我を見失い、話の本質が逸れてゆく傾向にあります。例えば、部下が犯したミスについて指摘をしているうちに、「話を聞く態度が気にいらん!」となって、叱責の対象がどんどんすり替わっていく。いわゆる、怒っているうちに自分の怒りに油を注ぎエスカレートしてゆくタイプです。これでは相手もウンザリです。結果、いざという時、誰も手を貸そうとしなくなる。この言葉は、自分の怒りの業火に焼かれぬための戒めです。
Beware the fury of a patient man.辛抱強い人が怒ったら、要注意だ。

John Dryden(ジョン・ドライデン/1631- 1700)

イギリスの詩人・劇作家・批評家。王政復古時代の思潮を反映する作品を数多く発表。生前、特に詩人としての影響力は計り知れないほど大きく、その活躍ぶりで「ドライデンの時代」を築いたと言われている。

解説
怒りが日常化している人に対しては、周りの人も「また怒ってる」と慣れっこになって、右の耳から左の耳へと、かわし方を心得ます。一方、普段は穏やかな人が怒った時は本当に怖いもの。その理由は、怒り方の加減を知らないからです。穏やかな人といえどもストレスを感じることは当然あります。その気持ちを小出しにせず、極限まで自制するのが穏やかな人の特徴です。「キレる」という言葉がありますが、穏やかな人が怒った時は、まさしく自制のテンションがキレた状態。そしてそれは、破壊的なエネルギーを生み出します。ドライデンのこの言葉は、円滑なコミュニケーションを築く上で忘れてはならない教訓です。
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■記事公開日:2018/07/30
▼構成=編集部

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