偉人たちの言葉 #2

超解説 若手が心に刻みたい 偉人たちの言葉

新しいことを始める時

I frame no hypotheses.私は仮説をつくらない。

Isaac Newton(アイザック・ニュートン/1642-1727) 

英国の哲学者、自然哲学者、物理学者、数学者、天文学者。ニュートン力学を確立して科学文明の土台をつくった。万有引力の法則、微積分法の発明、光のスペクトル分析は全て25歳頃までに成し遂げた。

解説
計画に基づいたリスクヘッジが言われる現代のビジネスシーンにおいて、この言葉はその対極にある考え方と言えるでしょう。仮説を立てない新事業など現実的には無謀、とお考えになる方も少なくないと思います。この言葉は、そんな方にこそ吟味していただきたいと思います。何か新しいことを始める時には、着地イメージ(仮説)を持っていた方がブレがありません。しかし、仮説を立ててしまうと、それが先入観となって柔軟な発想ができなくなる場合もあります。結果、途中で疑問に思っても軌道修正できずに、仮説通りに"間違った着地"をしてしまうことになり兼ねない。ニュートンは、そこを示唆しています。
Indecision is often worse than wrong action.決断しないこと。時にそれは、間違った行動より悪い。

Henry Ford(ヘンリー・フォード/1863-1947)

フォード・モーター創業者。1918年までに米国で保有される自動車の半分はT型フォードとなり、最終的な販売台数は1,500万台を超え、米国の発展のシンボルとして産業と交通に大革命をもたらした。

解説
ビジネスの大原則は「先手必勝」に他なりません。他社(他者)に先んじて事を起こし、走りながら考え、途中で問題が顕在化すれば、臨機応変に修正をしてゆくことが肝心です。例えば、新しい商品や新サービスを市場導入しようとする場合に、マーケティングや社内稟議に時間をかけ過ぎた余り、競合相手に先を越されてしまったという残念なケースをしばしば耳にします。「あのとき決断しておけば」と思っても後悔役にたたず。2番手の市場認知度は、1番手の半分以下になるそうです。間違いは正すことができますが、決断せずに逃した影響力は回復させるのが困難です。ニュートンの示唆と相通じる部分がある言葉です。
I owe my success to the fact that I never had a clock in my workroom.私が成功したのは、仕事部屋に時計がなかったからである。

Thomas Edison(トーマス・エジソン/1847-1931)

米国の発明家、起業家。「発明王」と言われ、生涯でおよそ1,300もの発明を行った。前出の自動車王のヘンリー・フォードは「エジソン電灯会社」の従業員であり、エジソンとは生涯の友人でもあった。

解説
働き方改革が言われ、労働時間の短縮についてさまざまな議論が行われている日本において、エジソンのこの言葉は大いに考えさせられます。発明は、すべてが0からスタートする未知なるもので、当然ながらその過程においては"残業"などという概念はありません。時間の枠にとらわれず、それこそ寝食を忘れて目の前のことに取り組んでこそ、良き成果は導かれるもの。世紀の発明王はそう言っているのです。もちろん私たちは発明家ではありません。「今の時代ナンセンスだよ」と言われれば、確かにそうかも知れません。しかし、新しいことにチャレンジしようとする時は、そのくらいの気概を持って臨みたいものです。
オフィスを借りたい・移転したい インターネットで簡単検索 e-miki.com
■記事公開日:2018/05/02
▼構成=編集部

過去の記事

シリーズ
清野裕司の談話室〈9〉
〈9〉
凡事徹底で"ビジネス体幹"を鍛える 寿司職人が何年も修行するのはバカ... 2019.01.11更新
日本の匠シリーズ
〈13〉
多摩織の技を、ハイファッションへ。IoTへ。 幕末から明治の中期にかけて養蚕や織物の町として... 2018.12.20更新
若手のための
“自己キャリア”〈5〉
〈5〉
鳥の眼、虫の眼、魚の眼 NHK連続テレビ小説『まんぷく』が人気です... 2018.12.12更新
大人の趣味活
〈4〉
ドローン 世界が変わる!鳥の視点 今やテレビや映画の制作現場で不可欠となっている... 2018.12.11更新
エリア特集
〈18〉
若者の聖地から、大人のビジネスエリアへ 東京渋谷区 東京で育った中高年諸氏の中には、渋谷の記憶を辿ると... 2018.11.29更新
企業見聞
〈18〉
頑張るだけでは現状維持すら困難。人も企業も"殻を破って"成長する。 自社ビルの屋上に、会社案内にアクセスする... 2018.11.21更新
領国経営
影の実力者たち〈4〉
〈4〉
情報収集で家の繁栄をもたらした 朝倉宗滴 自社の優位性を見極めることや、市場環境・他社製品の動向 2018.11.16更新
ビジネスBOOK
〈4〉
日本人に遺したい国語 101歳最後の授業 何事にもスピードが求められる... 2018.11.14更新
リアル・ビジネス
英会話〈10〉
〈10〉
I'll get back to you. 即答できないとき 仕事の場で日常的に行われるミーティング... 2018.11.02更新
リーダーズ・アイ
〈5〉
アルピニスト・野口 健の視点 情熱だけでは人の心は動かせない... 2018.10.23更新
偉人たちの言葉
〈4〉
焦りを感じたとき うまく使えば、時間はいつでも十分ある。 2018.10.12更新
働く男の健康ライフ
〈9〉
視覚機能が向上すると、メンタルも強くなる! ビジネスパーソンにとってメンタルの強さは大きな武器です... 2018.10.10更新

バックナンバー※2018.02.21 現在

文字サイズ