Female Viewpoint シンガポールNOW #17

進化するシンガポールのアグリ事業
東京23区とほぼ同じ大きさのシンガポール。約719平方キロメートルという小さな国には、農地も少なく、食料の大半を近隣諸国、欧米、中東などからの輸入に頼っています。地元スーパーに行くと、マレーシア産のトマト、フランス産の玉ねぎ、オーストラリア産の鶏卵、イスラエルのみかんなど多国籍な食材が並び、シンガポールの豊かな食生活が世界の国々によって支えられていることを感じます。
そんなシンガポールでは、限られた土地と労働力の中で自給率を向上するために、さまざまな取り組みが続けられています。

ハイテク農場を目指す「アグロ・テクノロジー構想」。

1986年にシンガポールで始まった「アグロテクノロジー・プログラム」は、最先端テクノロジーを取り入れることで、狭小農地でも生産力の高い、都市型の農業を目指そうというものです。
現在、国内にアグロテクノロジー・パークと呼ばれる6カ所の農地があり、200戸を超える農場で鶏卵や葉物野菜などが育てられています。なかには高度な生産技術を要する、錦鯉や蘭花、鳥類など観賞用動植物を育てている農場もあり、日本にも輸出されています。
外資誘致にも積極的です。近年は、ドイツやオーストラリアなどの農業技術を取り入れた、垂直型の室内農場が続々と開発されており、収益性の高い農法ということで農場経営者たちの間で人気が高まっているそう。

シンガポールで訪れたいエリア

Geylang Serai Bazaar

シンガポール北西部のクランジ・エリアには、マレーシアとの国境海から続く豊かな水資源を利用した食用カエルの養殖場や、オーガニック野菜などを育てる農場などが100戸以上あります。そのうち約15戸の農場では一般客の見学が可能。シンガポールで唯一のヤギの乳搾りが見学できるゴート・ファームや、農場直送の新鮮な食材を楽しめるレストランなどがあり、自然好きな旅人におすすめの穴場スポットです。近代都市だけではない、シンガポールの新たな魅力を感じることができますよ。

エリア情報

クランジ・カントリーサイド
場所:Lim Chu Kang周辺
交通:Kranji駅より公営バス、タクシー、農場シャトルバス(クランジ・カントリーサイド・エキスプレス・バスは大人3ドル。Kranji駅発着で農場を巡回します)
営業時間:各農場で異なるため要確認
URL:http://kranjicountryside.com
*取材当日の情報です。

早川すみれ Hayakawa Sumire
2006年よりライター活動を始める。芸能界からビジネス界までインタビュー記事を中心に、WEBや雑誌などさまざまな媒体のコンテンツ企画・執筆を担当。2014年4月よりシンガポール在住。現在は日本のWEBメディアのほかに、「シンガポール経済新聞」でニュース執筆などをてがけている。
http://singapore.keizai.biz
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■記事公開日:2016/07/26 ■記事取材日: 2016/07/21 *記事内容は取材当日の情報です
▼編集部=構成 ▼編集部ライター・渡部恒雄=監修 ▼シンガポール在住ライター・早川すみれ=文 ▼早川すみれ=撮影

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