東京発・全国ふるさと物産店ガイド #5

福井県 東京発・全国ふるさと物産店ガイド

無駄な物はもたない簡素な生き方が注目されて久しいようです。断捨離(だんしゃり)という言葉が流行しました。暮らしに必要な、本物と言われる質実剛健な道具だけを残して余分なモノは捨て、身の回りをスッキリさせてシンプルに生きていこうという処世術です。この一生モノの暮らしの道具を積極的にセレクトしている自治体のアンテナショップがありました。福井県産品の販売展示を行っている、ふくい南青山291(東京都港区南青山5-4-41グラッセリア青山内)です。

もちろん食品や食材、地酒なども数多く取り揃えていますが、最も特徴的なのがモノへのこだわりです。アンテナショップとして単に産品を陳列するだけでなく、店舗のスタッフがバイヤーとして自ら福井県に出向き目利きでセレクトしてくる他、東京のニーズを熟知したバイヤーが消費者の視点をアドバイスしながら、福井県内の作家さんや職人さんたちと一緒になって開発した商品も販売しています。まだまだ関東圏では福井県の情報が多いとは言えませんが、「福井県のモノは一生使える確かなモノ」として少しずつ認知されてきているようです。

「道具に適した優れた素材を、伝統に裏付けされた確かな技術作法で作られる福井県のモノは、普段使いでこそ活きてきます」と話す店長おすすめは越前漆のお椀と100%手塗りの漆の箸です。持ったときの手触りが優しく、毎日の食卓に登場させたい逸品です。

越前焼は温かみのある素朴な陶器が揃っています。急須、お茶碗、皿なども、使うほどに愛着が深くなる数々です。笏谷石(しゃくだにいし)はご存知でしょうか。今後新たに採掘されることのない貴重な福井県の石です。日本でも最も古い採掘の歴史を持つこの幻の笏谷石を県内の古民家から探り出し、再び器として蘇生させる試みがされています。モノへのこだわりが感じられる取り組みです。

シンプルながら伝統的な本物志向の福井県のモノたちは、東京でファッショナブルな情報発信タウン青山にあってもひときわ輝きを増しています。福井県のモノたちには温故知新が息づいているのかもしれません。七百年以上もの歴史があると言われている越前打刃物(えちぜんうちはもの)は煌(きら)びやかさはないが質の高い手作り品です。眼鏡のフレームは国内生産の9割以上が福井県です。手すき和紙は生産地として全国トップクラスです。

食もファストフードとは真逆に位置する伝統品が揃っていました。「福井では冬にいただくのが定番です」と店長が紹介するのは、3月末までの期間限定で販売されている水羊かん(みずようかん)。一家に必ず一つはあると言われる福井のスイーツ水羊かんは、つるっと水々しい食感が冬には新鮮です。「油あげや打豆、豆汁も美味しいですよ」。一見すると巨大な厚揚げのような油あげは「上質ななたね油を使っているので、油をひかずに焼くと、大豆本来の美味しさが味わえます」とノンオイルで健康的。打豆や豆汁は古くから伝わる大豆の加工食品。福井県の健康長寿の秘訣は、こんなところにあるのかもしれません。

大人の福井県情報
恐竜化石の宝庫として全国的にその名が知られている福井県。福井県勝山市にある恐竜博物館の情報などの他、恐竜関連の商品の展示、販売をしております。
美味しい福井
▲福井県の名水で丹精を込めて作られた銘酒を、県内約40の蔵元から集め一堂に販売しています。
▲まだまだ都内では手に入りにくい、福井県若狭の甘くない梅酒。今までになかった高いアルコールの梅酒リキュールです。ふくい南青山291で取り扱っております。
▲福井県の伝統的な鯖を糠(ぬか)付けにした保存食品、鯖のへしこ。糠を軽く落としてスライスにすれば、お酒の肴にもぴったり合います。焼いていただくと香ばしさが増して食欲をそそります。
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■記事公開日:2015/02/16
▼編集部=構成 ▼編集部ライター・渡部恒雄=文 ▼編集部・渡部恒雄=撮影 ▼写真・資料提供=ふくい南青山291

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