いまや世界が注目するようになったJ-POP。
これまでメード・イン・ジャパンの音楽をJ-POPという側面から
見てきましたが、では日本のロックとは何か?
世界から見た日本のロック事情についてお話ししたいと思います。
元来ロックミュージックはゴスペルやブルースなどの
ブラックミュージックと白人の音楽である
カントリー&ウエスタンの融合であり、
他の西洋音楽と同様にキリスト教的な文化や
思想を根っこに持っていたと思います。
では半世紀ほど前、日本でのロック黎明期と言えば・・・
欧米文化へのあこがれ的要素で、英語で歌う、
英語信仰が強かったのではないでしょうか。
日本語のロックなんて、という思いがあったと感じます。
これはなんだか西洋文明の代表であるような自動車が
日本に輸入されはじめたころ、
自動車と言えば外車が主流で
国産車など取るに足らない存在であったのと
似ているような気がします。
しかし、国産自動車が欧米のコピーから始まったように、
日本のロックミュージックも欧米、
特にアメリカの真似から始まります。
やがて日本人の心情、情緒を日本語に置き換えた
ロックミュージックが創作されていきます。
しかし元々英語のワードや韻に重点を置いた歌詞を
何の違和感もなく日本語でロックのメロディーやビートに
乗せることは非常に大変な作業だったはずです。
・・・・・・・つづく。
■記事公開日:2014/12/24
▼編集部=構成 ▼編集部ライター・渡部恒雄=監修 ▼音楽談義家・クリハラ☆シロー=文 ▼写真撮影=渡部恒雄