大人の趣味活 大人の趣味活

大人の趣味活

中高年のビジネスマンに"無趣味"な人が増えているそうです。この企画はそうした方々に、生涯楽しめる"なにか"を見つけていただこうというもの。
キープレスの無趣味なライターが体当たりでチャレンジする年4回のシリーズです。

VOL.4 ドローン 世界が変わる!鳥の視点

今やテレビや映画の制作現場で不可欠となっているドローン撮影。少し前まではコンピュータグラフィックスかアニメーションで表現するしかなかった鳥瞰シーンが、ドローンの登場によって臨場感あふれる実写で目にすることができるようになりました。
そんなドローンを「自分で操縦してみたい」という方が増えているそうです。趣味として空から自撮りをしてみたり、腕前を上げてレースに出たり。また、あわよくば実益を兼ねたドローンパイロットとして身を立てようという方も少なくないのだとか。そこで今回は、ドローンの操縦体験に参加してみました。

訪ねたのは「ドローンスクールジャパン東京中目黒校」の専用飛行施設(東京都江戸川区)。なかなかできない体験とあり、今回はキープレス制作チームの精神的支柱であり、デザイン監修を行う小山真史氏も飛び入り参加。指導してくださったのは、インストラクターの中川智博先生。テレビ等で数々の仕事をされている現役バリバリのドローンパイロットで、笑顔が爽やかなナイス・ガイです。

一般的にドローンと呼ばれるのは機体重量が200g以上のもので、国土交通省管轄の航空法により、飛ばす場合は国土交通省への許可申請が義務づけられています。もちろんズブの素人はNG。自動車同様、一定の技術と知識が求められます。一方、200g未満のトイドローンやホビードローン、セルフィードローン(自撮り用)と呼ばれるものは、許可申請の義務はないものの、やはり安全上の問題から飛行禁止エリアがあるそうです。

体験前のレクチャーでは、航空法や許認可申請という難しい言葉も飛び交いましたが、そうした中で、私が食いついたのは「ドローンパイロットになれば、インフラや太陽光パネルの点検、測量や農業など50以上もの仕事の需要がある」という事実。そんなこともあり、このスクールに通う方は副業を視野に入れた30代以上の方が多いのだとか。実際に飛行施設に入ると我々年配の中高年がドローンを飛ばしており、俄然やる気が沸いてきました!

「体験はカメラなしのドローンで行います」という先生の言葉に少しがっかり。「でも先生、それだと空を飛んでる気分は味わえませんよね」と言う私に、「さすがに最初からそれは無理ですよ。まずは、ドローンを空中に浮かせて、左右前後に動かし、ホバリング(空中静止)して着陸する。ここまで出来れば上等です」と笑います。ということで、まずはプロポ(コントローラー)の扱い方を一通り教わり、さっそくドローンを飛ばします!

ドローンはプロポに付いている2本のレバーだけで操縦します。左右のレバーをハの字に動かすと勢いよくプロペラが回転。これが結構な風量と音を出し緊張感が漲ります。そのままレバーを上に押し上げると、ゆっくりドローンが浮かび上がってゆきます!
2mほどの高さでレバーを中央に戻し、ここで一旦ホバリングさせるわけですが、なぜか機体はグラグラしながら右方向にゆっくり流れて行ってしまうのです。すでにここで頭が混乱して、教わったはずのレバー捌きもメチャクチャに。あざ笑うかのように暴走し始めたドローンは手に負えぬ生き物のよう。浮き上がってわずか3分ほどで操縦を先生に託しドローンは不時着。パイロットへの道のりは遠そうです......。

先生いわく、練習用のドローンには機体維持を行うGPS機能がついていないため、空中でのホバリングが安定しにくいのだとか。したがって、プロポのレバーを細かく動かしながら自力で安定感を保つことが求められます。
とはいえこれが難しい!右のレバーは左右の動き。左のレバーは前後の動き。たったこれだけの決まり事なのに、一度ドローンが暴れ出したら頭が混乱してあらぬ方向にレバーを動かしてしまいます。これについては、同行した小山氏、カメラマン氏も同様の状況に陥っていました。この状況をクリアするには、ひたすら練習あるのみです。

頭の片隅に「いっそのこと、GPSがついたドローンを貸してくれないかな」という良からぬ思いが浮かびながらも、猛練習の末、初心者にしては奇跡的に上手い(と自画自賛している)フライトを実現しました!

★奇跡的なフライトを動画でご覧ください!

操作の基礎はだいたい分かった。でもやっぱり、ドローンを飛ばして空中からの映像を見てみたい。そんな私たちのリクエストに「では、カメラ付きのドローンを私が飛ばしてみましょう。空を飛んでいる臨場感を味わえるはずです」と、先生は、普段の体験にはないデモンストレーションをしてくださいました。

ドローンのカメラが撮っている映像は、スマートフォンやipadなどをプロポに設置して確認します。飛行施設内を縦横無尽に飛ぶドローンの映像はまさしく鳥の眼!手始めにドローンを操り私たちのセルフィーを撮影。そんな小さなことにも「おお!映ってる!」と一喜一憂する取材陣。
先生がおっしゃった通り、そこには臨場感あふれる映像があり、こんなふうに自由自在にドローンを飛ばして下界を鳥瞰できたら「きっと世界が広がるだろうな」という思いが胸に広がった貴重な体験でした。

★ドローンカメラで撮影した実際の映像

体験を終えて

趣味の領域でも、ビジネスをサポートするツールとしても、ドローンは画期的なアイテムであることを今回の体験で実感しました。この企画は私の趣味探しを前提としたものに違いありませんが、ことドローンに関しては、余暇を埋める"お楽しみ"というよりも、真剣に向き合い、腕前を上げて「何かに役立てること」が望ましいとも思いました。「もし大きな災害が起こったら、僕はドローンを飛ばしたいと思いますね」とおっしゃった中川先生の言葉が忘れられません。ドローンの可能性を改めて知った貴重な体験でした。(編集部ライター吉村高廣)

中川智博先生から

地上に居ながらにして空を飛べる唯一のアイテム。それがドローンの魅力だと思います。もちろん制限やルールはありますが、今までは絶対に不可能だった視点から地上を見渡すことができ、そのことによって時と場合で人の役にも立てる。つまり、大げさな苦労をせずとも自分の能力やスキルの幅を大きく広げることができるのです。また、それだけのポテンシャルを持ったツールだからこそ、この先さらに新しい仕事の需要も出てくるでしょう。趣味でも仕事でも、ドローンの可能性はこれからもっと広がってゆきます。

取材ご協力

ドローンスクールジャパン東京中目黒校

〒153-0043 東京都目黒区東山1-5-4 KDX中目黒ビル3階
TEL:03-3711-0358 HP:http://sky-estate.com/

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さて、1年を通して趣味探しの体験をしてきたこの企画も今回が最後となります。ご協力くださった各スクールの皆さま、本当にありがとうございました。幸い無趣味だった私も、この企画を通じて打ち込めそうなものが見つかりました。2019年からは本格的に取り取り組んでみよう思っています。そして今より、人生が少しだけ豊かになるかも知れない、そんな期待もしています。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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■記事公開日:2018/12/11 ■記事取材日: 2018/11/26 *記事内容は取材当日の情報です
▼監修・構成=編集部 ▼文=吉村高廣 ▼撮影=田尻光久 ▼体験者=吉村高廣

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