シリーズ清野裕司の談話室 シリーズ清野裕司の談話室

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#1 ビジネスにおける「学び」とは

「学ぶ」ことが普段の暮らし

「学ぶ」ことが普段の暮らし 「協働型のプロジェクト」というのをご存じでしょうか。一方通行的な会議ではなく、新しい事業を考える会議やアイディアフラッシュをブレストしていくような、いわばお互いに会話をしながら知恵を出し合い、新しい発想を求める会議の進行スタイルです。

知識の深さや発想力、幅広い見聞などが求められるこうした場に参画していると、よく聞かれることがあります。「いつもは、どこで勉強しているのですか」といった質問です。そう聞かれると、ちょっと困ってしまいます。

「どこで勉強を?」と聞かれたら、一般的には「どこそこの学校で」とか「なになに先生から」と答えるだろうと思いこんでいる節があります。「普段の生活場面が勉強の場です」などと答えたのでは、会話が進まなくなってしまいます。「日々の見聞自体が勉強」という心得に反して、「協働型のプロジェクトのような場に参画し、おおいに話し合い、お互いに刺激しあうことが勉強ですよ」と答えるようにしているのですが。はたしてご納得いただけるかどうか疑問です。

そこで今回の談話室『気づくチカラ』のお話しはビジネスにおける勉強、「学び」とはどういうことなのかを掘り下げてみたいと思います。
Skill(技)を広げる「学ぶ」ことは「真似ぶ」こと

学びの場はどこにでもある

勉強するというのは「知らないことをわかるようにする」「自分なりの解釈をする」「学問を体系的に理解する」と、さまざまな形があり、さまざまな学び方があります。学校で一般的な学問体系を「習い」、何を考えるべきかを知るという方法。先人の残した知の集積を書物を「読む」ことによって、個々の意味を理解する方法。他者の考え方や理解の内容を会話を通じて「聴き」、自分なりに整理する方法。そのどれをとっても勉強です。しかも、これらのことは日常生活で繰り返していることです。

勉強とは、一方的にある方法を「習う」ことだけではないのです。自分自身の解釈やアプローチの仕方を「組み立てる」プロセスのことです。そのように考えると「勉強する」ことが楽しくなりませんか。「習う」ことだけではなくて日常生活が勉強の場であることを教えてくれているのは、昔から言われる「我以外みな師」の想いです。「学ぶ」の語源は「真似ぶ」です。「ああ、あんなやり方があるんだ」と気づいて真似ていくと、自分のやり方(Skill)の幅が広がります。
Yuji Seino
清野裕司
1947年生まれ。1970年慶應義塾大学商学部卒業マーケティングを専攻 。商社、メーカーにてマーケティングを担当し、1981年(株)マップスを創設。現在、同社の代表取締役。マーケティング戦略の立案、商品・店舗の開発支援、営業体制の整備、ブランド開発、スタッフ養成の研修まで、業種業界を超えたマーケティング・プランナーとして、2500種類のプロジェクト実績。

株式会社マップス ホームページ:http://www.mapscom.co.jp
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■記事公開日:2013/03/25
▼編集部=構成 ▼清野裕司=文 ▼写真=フリー素材

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