「何か新しいことを始めたり挑戦することに年齢は関係ない」と言われますが。ことスポーツとなるとどうなのでしょうか。若いうちはともかく50才も過ぎるとカラダがついていけるかどうか不安なものです。
一度はアーチェリーをやってみたい、憧れの乗馬を始めてみたい、フットサルにトライしたい・・・やらずに後悔するより、まずは思いきって一歩踏み出してみましょう。ということで、50才を超え、少々お腹まわりが気になるキープレス編集ライター吉村高廣が様々なスポーツを体験する新シリーズ《チャレンジ・スポーツ》。一回目は「ボクシング」。まさにパンチの効いたレポートをお楽しみください。
一般的な方が想像するボクシングジムのイメージは、なんとなく男臭い、格闘技、敷居の高いスポーツ、を連想するのではないでしょうか。確かに競技としてのボクシングはハードなスポーツですが、挑戦ライター吉村が今回お邪魔した「イマオカボクシングジム(東京都渋谷区)」は、片側壁面ガラス張り、明るいフローリング、清潔なブルーのリング、高い天井と、まるでフィットネスクラブのようなイメージです。
「主婦の方、会社帰りのOLの方など、女性の会員が多いのが特長なんです」と話すのはトレーナー田村友宏さん。明るくて清潔感あるジム内は、体験取材日も三分の一が女性会員で占められていました。
初めての体験ではカラダに無理なく負担をかけない範囲で、ウォームアップストレッチから始めていきます。トレーナーと一緒にトレーニングメニューをこなしていきます。「大切なことは楽しむことです」とトレーナー田村さんの言葉を聞きながら体験が始まりました。
ウォームアップストレッチの後は、3分をワンクールとし、30秒のインターバルをはさんで、シャドーボクシング、パンチングミット、サンドバッグなど9つのメニューを体験していきます。初めての方は、休憩やトークを交えるなどして、体験者のペースで全てのメニューを行っていきます。
トレーナーが手にミットをはめてマンツーマンでパンチするパンチングミットは、それだけでボクサー気分になれます。ミットにあてる音が初めは"スカッ"と乾いて聞こえていたのですが、徐々に"ズボッ"と重厚な音に変わるのが分かります。
「打ちながらミットのツボにはまると気持ちがいい。時間とともに成長していく自分を感じる(吉村談)」とボルテージがあがります。
顔を紅潮させてのぞんだ次ぎのメニューは「モノを叩くということを普段はしないだけに、ストレス発散にもなります。女性体験者にはウケがいいですね(トレーナー田村さん談)」というサンドバックに挑戦です。
「サンドバックの3分は長かったな。でも3分でも集中して運動することがないので、これはスタミナアップにはいいかもしれない(吉村談)」
お腹周りをさすりながら笑う体験者にトレーナー田村さんがヒトコト。「通勤時で利用する駅の階段が辛くなってきたという運動不足の方には、スタミナアップになるボクシングはおすすめです」
普段運動されない初心者の方は、全9メニューのうち5つ程のメニューをこなした時点で体力面で充分に負荷がかかります。「エアロバイクもメニューにありますが、もう少しやりましょうか」というトレーナー田村さんのお声掛けに「十分にボクシングを楽しめました(笑)ありがとうございます」と答えて、体験取材は終わりました。取材にご協力いただきましたイマオカボクシングジム様、そしてトレーナー田村さん、ありがとうございました。
体験を終えて
ボクシングの3分間は人生の縮図ですね。3分という決められた時間の中で、小さなことではありますが何かしら成長が感じられます。長く感じる3分間をあきらめないこと、そして必ずゴールがあること。自分自身に向き合うことが少なくなったいま、ボクシングはそれを実感するスポーツだと思いました。それにしても「楽しかった」。(挑戦ライター吉村談)
トレーナー田村友宏さんから
体験される方の9割が初心者です。渋谷駅徒歩1分、夜12時までトレーニングできるので、会社帰りに汗を流される方が多くいます。プロ志望の会員様よりも一般の会員様の方が圧倒的に多く、有酸素運動でシェイアップしたい、楽しくエクササイズしたい、ストレス解消、運動不足を解消したい、というご利用者様が通っています。中には趣味のゴルフや野球のために、腰を鍛えたり、体幹バランスを整えるために来られている方もいます。小学生から60才代の女性までと幅広くご利用いただいております。
■記事公開日:2014/03/26
▼編集部=監修・構成 ▼編集部ライター・渡部恒雄=文 ▼渡部恒雄=撮影 ▼編集部ライター・吉村高廣=体験者