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働く男の健康ライフ

Vol.4飲食の習慣を見直して"夏太り"と"夏バテ"を解消!

たくさん汗をかくし、あまりの暑さに食欲もない...だから夏は、太ることもない。皆さんはそんなふうに思ってはいませんか? 実はこれ、まったくの誤りで、夏は冬より太りやすい季節なのです。その要因は、
①基礎代謝の低下
②カロリー摂取の過多
③日中運動量の不足
という3つの理由が挙げられます。

事実、夏を終えて衣替えをしたところ、秋冬もののスーツのズボンがキツくて履けなかったり、体重計に乗ったら2キロも3キロも体重が増えていて、あわててスポーツジムに駆け込む中高年男性が多く、スポーツジムにしてみると、秋は男性会員のかき入れ時なのだということです。

夏太りを引き起こす3つの要因のうち、最も直接的なトリガーとなるのが、2番目の"カロリー摂取の過多"です。最初にも記した通り、夏は食欲減退がいわれる季節です。にもかかわらず、なぜカロリーを多く摂り過ぎてしまうのか? クラブユニバース西国分寺の管理栄養士・上杉理恵さんにお聞きしました。

Q.

食欲がないとき、何を食べていますか?

ざるそばは、冷たくて口当たりが良く、食欲がなくなる夏場にはぴったりです。とくにあっさり済ませたい昼時は、「今日もざるそばでいいや」となりがち。
しかし、ざるそばは一枚あたりのカロリーが約350Kcal(大ざるで450 kcal)と、思いのほか高めです。カップラーメン(スープまで飲みほして)が約400 kcalですので、比較してもそこそこのカロリー量といえるでしょう。

とはいえ、350 〜450 kcalは成人男性の昼食時のカロリー摂取量としては多くありません。しかし、ざるそばの栄養成分のほとんどが炭水化物です。つまり、ざるそばだけ食べるのは、糖質ばかりをせっせとため込んでいるのと同じこと。
したがって、毎日ざるそばを食べ続ければ、確実に"隠れ肥満"の予備軍になります。しかも、その場はお腹が満たせても、夏バテ対策にはなりません。

そこでお勧めしたいのが、冷やし中華です。冷やし中華のカロリーは500 〜550 kcalと、ざるそばよりも高めです。
しかし、お酢の魅力は見逃せません。お酢には、有機酸がたくさん含まれ、疲労回復やエネルギーを生む手助けをしてくれます。加えて、夏野菜や錦糸卵、ハムといった具材をバランス良く食べられるため、夏になると食欲がなくなるビジネスマンの方には最高のバランス食といえるでしょう。
Q.

夏の熱中症対策、何を飲んでいますか?

ビジネスマンの方々に「普段何を飲んでいますか?」と質問すると「スポーツドリンク」と答える方が案外多くいらっしゃいます。熱中症予防を考えれば、大量の汗で失われたミネラルを補給できるスポーツドリンクは理にかなっていますが、500mlペットボトルのスポーツドリンクには約30グラムもの糖分が含まれています。30グラムといえば、成人一日の糖分摂取量の半分以上。そこを無視して、豪快に飲み続けていれば、ひと夏でお腹が出るのは明らかで、確実に中性脂肪が蓄積していきます。

とはいえ、エネルギー消費量が多い夏場は、エネルギー再生のもととなる、水分、塩分、そして糖分の補給が欠かせません。またそれらを最も効率的に摂取できるのがスポーツドリンクです。上手く摂取すれば夏を乗り切る武器となり、過剰な摂取は肥満の道をまっしぐら。いわば"諸刃の剣"ともいえるのです。

こうした場合には、市販のペットボトルを直接飲むのではなく、粉末タイプのスポーツドリンクを、3分の1程度に薄めて飲んでいただくのが良いでしょう。これは大学の運動部などにも推奨している飲み方で、アスリートにとって大敵の"肥満"を防止しつつ、発汗によって失われた水分、塩分、糖分をしっかり摂取できます。これは、内勤の方々にもぜひお勧めしたい熱中症対策です。

Q.

夏の晩酌は、やっぱりビールでしょうか?

夏はビールが美味しい季節。仕事終わりの一杯は格別です。よく「ビールはカロリーが高いから太る」といわれますが、それは正しくありません。中ジョッキ1杯のカロリーは約200 kcal。このうち体内に蓄積されるのは約3分の1ほどで、残りの3分の2はエンプティカロリーとしてエネルギーに交換されます。

ただ問題なのは、ビールに多く含まれる糖質です。
代謝機能が弱りがちな夏は、肝臓が糖質を分解しきれず、脂肪として蓄えられてしまいます。いわゆるこれが"ビール腹"の原因です。
だからこそ最近は「糖質ゼロ」や「糖質オフ」といった、いわゆる"第三のビール"を各ビールメーカーが競って販売しているわけですが、どうやら「やっぱりビールは生じゃなきゃ」という方も少なくないようです。

そうした方に見直していただきたいのが"おつまみ"です。
ビールに合うおつまみは、揚げ物やチーズを使ったメニューが多く、脂質に加えて塩分も高めです。結果、ビールに含まれる糖質だけでなく、太るトリプル要素を一時に摂取して、ビール腹に拍車をかけることになります。
厳密にいうなら、ビールをたくさん飲む方は、脂質や塩分の多いものは控えることが理想的。枝豆や豆腐といった豆類が良いでしょう。
でも「それじゃあ味気ない」という方は、飲む前に、キャベツを小皿一杯食べることをお勧めします。キャベツを食べると肝機能の働きが活性化して脂肪の蓄積を防ぎ、二日酔い予防の効果も期待できます。

Point管理栄養士 上杉理恵さんからの
メッセージ

カロリーを多少多めに摂取しても、その分を消費できれば"夏太り"対策など考える必要はありません。限度を超えない程度に、好きなものを飲食される方がhappyです。
しかし、夏場はカロリーを消費しにくい季節です。日ごろから運動習慣がある方ならまだしも、冷房のきいた室内から動かなくなり、必然的にカロリー消費の機会も減るのが一般的です。これに加えて、湿度が影響して食欲が減退するこの季節は、偏った食事になりがちです。その結果、カラダのだるさが続き、仕事でグッド・パフォーマンスを発揮できないということにもなり兼ねません。
そこでまず見直すべきは、毎日の飲食の習慣です。飲食習慣の見直しは、夏太り対策であり、猛暑に負けず仕事に取り組む夏バテ対策でもあるのです。

クラブユニバース西国分寺 管理栄養士・上杉理恵さん

クラブユニバース西国分寺
東京都国分寺市泉町3-35-1 西国分寺レガビル4F
http://www.clubuniverse.jp/
■記事公開日:2017/07/18 ■記事取材日: 2017/07/18 *記事内容は取材当日の情報です
▼構成=編集部 ▼文=吉村高廣 ▼写真=吉村高廣・リース写真 ▼取材協力=クラブユニバース西国分寺

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