New York発信!リアル・ビジネス英会話 #5

This is he. それは私です

日本語でのやり取りでさえ、多少の緊張を強いられたり、苦手意識を持つ方が少なくない電話応対。ビジネス英会話初心者にしてみれば、それが英語となればなおさらです。事実、英語での電話応対は決してやさしいものではありません。そこで今回は、電話応対時によく使われるフレーズをいくつかご紹介します。

《自分を認める会話例①》
A: May I speak to Mr. Taro Yamada? (山田太郎さんとお話ししたいのですが)
B: Yes,this is he.Can I ask who is calling?(はい、私ですが。 どちら様ですか)
男性が「自分だ」と名乗る時は、"This is he."と答えます。(女性の場合は"This is she.") 中学生の頃に"This is a pen."を基礎的な英文法として習ってきた日本人にとっては、ちょっと不思議な言いまわしに感じるでしょうが、相手の顔が見えない電話応対では、これはごく一般的な会話なのです。


同じニュアンスでも、もう少しくだけた相手との会話なら、次のように答えるのもアリです...
《自分を認める会話例②》
A: Is this Taro?(あなたは、太郎?)
B: Speaking. Who is it?(はい、私です。あなたは誰?)
A: This is George. How are you, Taro?( ジョージだよ。太郎、元気?)
Speaking.という英単語を辞書で調べてみても「はい、私です」という意味は出てきません。ここが日本人が勉強してきた文法英語とネイティブイングリッシュとの違いで、とくに電話応対の場合は、理屈で考えるのではなく、こうした言いまわしに"慣れる"ことが肝心なのです。


この他にも、電話口で戸惑う場合の状況対応には、次のような言葉を使うと良いでしょう...
《相手が早口でうまく聞き取れない時》
"Will you speak slowly?"(ゆっくり話していただけますか?)

《繰り返し言ってほしい時》
"Can you repeat that?"(繰り返してくれますか?)

《いったん電話を保留にしたい時》
"Could you hold?"(お待ちいただけますか)
以上の3つも電話でよく使われるフレーズです。"Will you?" や "Can you?"または "Could you?"は丁寧なたずね方ですので、親しい間柄でしたら省略してもいいでしょう。

身振り手振りが通用しない電話応対は、日本人ビジネスマンにとって一つの壁と言ってもいいでしょう。ただこの壁は、必ず乗り越えなくてはならない壁でもあります。そして電話で会話できるようになれば、あなたの会話力は相当向上しているはず。その日が来るのを楽しみに、どんどん英語を話しましょう!
■記事公開日:2017/10/03
▼構成=編集部:吉村高廣 ▼文=古賀るう(ニューヨーク・ニュージャージーでワーキングウーマン23年) ▼写真=古賀るう

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