現役商社マンによる実践ビジネス英会話III #3

慣用語句 Idiom

前回は「語呂合わせ」をテーマにさせていただきましたが、今回は「慣用語句」についてお話いたします。慣用語句と言うと、ちょっとピンとこないかもしれません。慣用語句、すなわち"Idiom"は、「句」なので連続する単語の集まりですが、一つ一つの単語の意味が解っていても、必ずしも全体の意味が解らないのが"Idiom"です。

これでもよくわかりにくいですね。では一つ有名な"Idiom"をご紹介しましょう。"It's raining cats and dogs."直訳すると「猫と犬の雨が降っている」と全く意味不明な文書になります。意訳は「土砂降りの雨です」です。おわかりいただけましたでしょうか。これが"Idiom"です。

それにしても「猫と犬が(大騒ぎしているような音で)雨が降っている」という感覚は、なかなか日本人にはないかもしれません。日本語では「バケツをひっくり返したような雨」と表現します。このあたりは、人種の違いと聞こえ方の違いの相関を研究すると面白いかも知れません。では、ビジネスに役に立ちそうな"Idiom"をいくつかご紹介しましょう。

Idiom

1. Jump on the band wagon.(直訳:楽隊車に飛び乗れ)
2. Kill two birds with one stone.(直訳:1個の石で2羽の鳥を仕留める)
3. The ball is in your (又はhis, her) court.(直訳:ボールはあなたのコートにある)
4. Back to the drawing board.(直訳:製図板に戻りましょう)
5. Speak of the devil.(直訳:鬼と言えば...)

おわかりになりますか。1は「時代の流れに乗れ」「このプロジェクトに参加してください」という意味。2は分かりますね。「一石二鳥」。3は「あなたの回答を待っています」。商談の駆け引きの時によく使います。4は「1からやり直しましょう」と訳します。5は「噂をすれば影」という意味になります。

"Idiom"の多くは普段よく使う優しい単語で構成されていますので、是非ご自身で調べて下さい。「こんな言い回しがあるんだ!」と感動して英語が一層楽しくなると同時に表現力も間違いなく豊かになるでしょう。
■記事公開日:2015/11/13
▼編集部=構成 ▼編集部ライター・渡部恒雄=監修 ▼30年間海外とビジネスを進めてきた現役商社マン沢田浩一(仮)57歳=文 ▼写真=アマナイメージズ

過去の記事

リアル・ビジネス
英会話
〈5〉
This is he. それは私です 本語でのやり取りでさえ、多少の緊張を強いられたり... 2017.10.03更新
シリーズ清野裕司の談話室
〈4〉
いまの時代"ベンチマーク"は有効なのか? 上手くいっている企業の仕組みを手本にしているのに... 2017.09.26更新
日本の匠シリーズ
〈10〉
表現を行う上では、男も女もない。 大切なのは、妥協なく精進し、覚悟を持つこと。 およそ300万人もの観客が訪れた今年の青森ねぶた祭... 2017.09.21更新
働く男の健康ライフ
〈5〉
また今日も眠れない...、その理由は?改善策は? 皆さんは毎晩十分な睡眠をとれていますか?... 2017.09.19更新
今月の一言二言
〈9〉
もし、エディー・ジョーンズが、あなたの上司だったら 2015年のラグビーワールドカップで、世界3位の南アフリカを破った日本... 2017.09.05更新
エリア特集
〈14〉
日本経済の一翼を担う大阪市《後編》 1970年3月15日から9月13日まで開催され、6421万8770人もの人々が訪れた大阪万博... 2017.08.25更新
チャレンジ・スポーツ
〈11〉
卓球 老若男女を問わず、 長く続けられる趣味として! 運動不足解消や健康維持を目的にスポーツをはじめても、何かしら目標がないとなかな... 2017.08.25更新
リアル・ビジネス
英会話
〈4〉
Don't be sorry! 謝る必要はないよ アメリカにきたばかりの日本人は、すぐに「Sorry」 を... 2017.08.03更新
企業見聞
〈14〉
ペット関連市場で業界資産の拡大をも視野にイノベーションを 多くの産業が成熟期を迎え成長率が頭打ちとなる中、犬や猫... 2017.07.26更新
働く男の健康ライフ
〈4〉
飲食の習慣を見直して"夏太り"と"夏バテ"を解消! たくさん汗をかくし、あまりの暑さに食欲もない...だから夏は... 2017.07.18更新
リーダーズ・アイ
〈2〉
女子卓球元日本代表監督・村上恭和の視点 時間と手間を惜しまない。これが、選手の心を掌握してきた村上流マネジメント 2017.07.13更新
シリーズ清野裕司の談話室
〈3〉
なぜいまだに『論語』が読み継がれているのか? ビジネスパーソンとしても、ひとりの人間としても十分... 2017.07.12更新

バックナンバー※2017.04.17 現在