シリーズ清野裕司の談話室 シリーズ清野裕司の談話室

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#3 『技』を磨き、人の心を動かす『芸』に仕上げる

この人は違うと感じさせる『芸』を持つ

この人は違うと感じさせる『芸』を持つ ビジネスパーソンがぜひとも身につけておきたい「3つのS」。これまで、技を磨く『Skill』、感じる心を養う『Sense』と回数を重ねてきましたが、今回は最後の『S』となる『Style』について。その人らしさを彷彿させる、ビジネスにおける『芸』の大切さをお話ししたいと思います。

ビジネスパーソンには実にさまざまなタイプの人がいます。そのタイプとは、年齢の差やキャリアの差ではなく、その人なりの"こだわり"が、話し方や振る舞いに反映されて、「あ、この人はちょっと違うな」という印象の違いとなって表れるものです。
それは「個性」という言葉で片付けられるものではなく、あらためて「この人は違う」と感じさせる人というのは、人間的な奥行きの深さや、あるはい、凄みのようなものを感じさせるものです。

たとえば、スマートフォンも持っていないし、パソコンを扱う知識もどこか怪しげ。今をときめく最先端のITツールにはからっきし音痴だけれど、肝心なときには「やっぱり頼りになるな」と思わせる人がいます。これはもう、長年にわたってその人が培ってきた確固たる「人間力」の表れ。『職人芸』ならぬ『仕事人芸』の魅力ということができるでしょう。
Style(芸)を究める その人に『芸』を感じる

小手先の技術では人の心は動かない

仕事をしていると、市場調査が必要になる場合があります。ある時は統計学的な視点で、またある時は社会心理学的な分析も必要です。しかし、そのための技術をいくら身に付けても、問題はその結果をいかに読み取り、解釈できるかです。そして、他人が気づかないその人なりの読みの深さや感性が、どれだけ働いているかでビジネスの勝敗を分けることも少なくありません。それは小手先の技術では解決できない、その人なりの『芸』のキレにかかっていると言えるでしょう。

歌舞伎役者は、幼い頃から伝統的な形式美に則った立ち居振る舞いを学び、長い時間をかけて『自分なりのスタイル』を確立していきます。そして、その『芸』をどこまで磨き上げているかで、観客が受ける感銘も大きく違ってきます。ビジネスにおいても同じことが言えます。表層的に身に付けた『技』だけではなく、それを本人の持っている"こだわり"で磨き上げ『芸』に昇華させてこそ、人の心を動かす『ビジネス・スタイル』が確立されていくのです。
Yuji Seino
清野裕司
1947年生まれ。1970年慶應義塾大学商学部卒業マーケティングを専攻 。商社、メーカーにてマーケティングを担当し、1981年(株)マップスを創設。現在、同社の代表取締役。マーケティング戦略の立案、商品・店舗の開発支援、営業体制の整備、ブランド開発、スタッフ養成の研修まで、業種業界を超えたマーケティング・プランナーとして、2500種類のプロジェクト実績。

株式会社マップス ホームページ:http://www.mapscom.co.jp
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■記事公開日:2013/07/25
▼編集部=構成 ▼清野裕司=文 ▼写真=フリー素材

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