50才すぎて初トライ!挑戦ライター吉村高廣のチャレンジ・スポーツ 50才すぎて初トライ!挑戦ライター吉村高廣のチャレンジ・スポーツ

50才すぎて初トライ!挑戦ライター吉村高廣のチャレンジ・スポーツ

中高年のスポーツとして、ゼロから始めるゴルフ。

「50歳を過ぎたら何か趣味を持ちたい。健康のことを考えるとスポーツを始めてみるというのも悪くない」と思っている方は多いようです。しかしいざ始めようとスクールなどに出かけてみたものの、ある程度、年齢を重ねているだけに、いまさら教わるというのは気がひける、と自分自身で壁を作ってしまい、あっさりと挫折してしまうケースはよく聞きます。
ならばあえて、50代、60代に多いゴルフ好きの同僚に相談してみると。スポーツとしてのゴルフの素晴しさではなく、道具自慢やスコア自慢、アフターゴルフの話に落ち着いてしまうのはなぜでしょうか。ラフォーレゴルフスクール(東京都渋谷区)の代表でもあるコーチの浦東大人(うらとうひろひと)さんにお聞きしました。
「将棋を始める時、駒の木材や将棋盤の自慢をする人はあまりいません。何手で勝ったとか負けたという話も聞きません」という例え話がゴルフにも通じると言います。飛距離やハンディーキャップ、ブランドもののクラブセット、さらには接待ゴルフ、ゴルフ場の資産運用など、到底、スポーツとしてのゴルフの魅力がそこにあるとは思えません。

ゴルフは簡単なスポーツです。相手がいて競い合うスポーツではなく、動かないボールを規則正しいフォームで打つという、非常にシンプルなスポーツです。何歳から初めても、それなりにコースが回れるようになれる生涯スポーツの一つだと言います。「ゴルフは武道に近いかもしれません。自分の心と体を"律する"ことが大事なんです」。コーチのお話をきっかけに、早速、クラブを握るキープレス編集ライター吉村高廣は、まったくのゴルフ初心者です。
「クラブの持ち方は重要ですが最初は神経質にならずにリラックスして。アイアンはギュッと握るのではなく、右手の親指を浮かすようにしてください」「アイアンのフェイス(ボールが当たる部分)を自分の体に対して垂直になるように」。クラブの持ち方を習得したら、早速ゴルフボールを打ちます。5メートルほど先にカップが用意されています。ゴールはその1点です。
ここからは、ある意味、お作法でした。決められたスタイルをいかに現すことができるのかがポイントになります。まずはボールの手前にある、飛球線の手がかりになる棒の外側で、呼吸を整えてアイアンを持ちます。アイアンのフェイスは常に正面、自分の体と垂直に。そして飛球線に沿ってアイアンを前後に軽く振ります。振り加減についてはコーチからの指導がありません。「強くなってもいいので自分で想像して振り加減を決めてください」。
1)自分自身でカップの方向を確認し、アイアンのフェイスを適正にさせる。
2)どのくらいの振り幅がいいのか、自分でシミュレーションする。
3)そのイメージのまま飛球線の棒を超えて、想像通りにアイアンをボールに当てる。

「少し力が入って勢いよくカップを外してしまいました(吉村談)」。飛球線の棒の手前で考えたイメージと、実際に棒を超えてボールを転がした時の動きが同じであれば、初心者としては合格だそうです。つまりイメージ通りに打つことができていれば、仮に強すぎたイメージを修正して、次は力を弱める想像をすればよいだけです。「ゴルフは武道に近い、という言葉の意味がわかってきました(吉村談)」。
この5メートルを攻略すれば、次は10メートル、20メートルと、その延長でプレイができると言います。「目標は100ヤード(約91メートル)です。今のボールとアイアンの技術は進んでいて、イメージ通りのスタイルで打てれば、ボールはちゃんと落としたい所に落ちてくれます。実は100ヤード以上に飛ばそうとするスウィングは必要ありません」。その背景にあるのが"エージシュート"という考え方です。
"エージシュート"とは、年齢以下の打数でホールアウトするということ。これは若い世代では達成が不可能な数字ですが、70歳以上であれば、達成しやすいとされているルールです。「ゴルフを50歳で初めて80歳で"エージシュート"は、30年間健康でゴルフが楽しめることができれば達成できます」の一言に、「生涯スポーツとしてゴルフはいいかも。今から楽しめることができるなんて思ってもみませんでした。単に嫌っていたゴルフのイメージが変わりました。よろしくお願いします(吉村談)」。30年後、美しいグリーンの上で、爽快にスウィングしている自分の姿を想像しながら、スクールガイドの小冊子を持ち帰ったのは言うまでもありません。
体験を終えて
ゴルフは自分なりにマネージメントしなくてはならないスポーツだと知りました。スコアがいくつだ、飛距離がどうした、ハンディーキャップが云々・・・そうではなくシミュレーション通りに打つ。意思決定のプロセスをしっかりさせていくことを基準に、失敗したらそのプロセスを修正すればいい。なるほど、ゴルフはビジネススタイルにも似ていて、非常に楽しくなってきました。(挑戦ライター吉村談)

コーチの浦東大人さんから

自分の動きだけがポイントになるスポーツです。ボールは逃げませんし、相手と戦うということもない、静かなスポーツです。クラブも2、3本もあれば十分です。飛距離ではなく"エージシュート"を目指した楽しいゴルフを、ぜひ初めてみませんか。

取材ご協力

ラフォーレゴルフスクール
〒150-0001東京都渋谷区神宮前1-11-6ラフォーレ原宿4F
http://www.nbg.jp/
■記事公開日:2015/04/22
▼編集部=監修・構成 ▼編集部ライター・渡部恒雄=文 ▼渡部恒雄=撮影 ▼編集部ライター・吉村高廣=体験者

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